スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『アネモネ』 少女達の期待と不安 -アニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』第一話感想 Anemone, anticipation and anxiety of the girls.

内科部長(循環器)です。まだ生きてます。

諸般の事情により滞在していたインドはニューデリーのホテルで執筆しておりましたこのエントリーは、保存ボタンを押した瞬間にシヴァ神の導きにより天国へと旅立ちました......。せっかくなかなか良い言の葉が降りて来たと思ったのにいいいいいいいいいい!

というわけで、まさに第二話が始まらんとするタイミングでの公開でございます。
え?あと1時間切ってる?ぎゃああああ!

アニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』第一話の放映が、乗り継ぎ地のシンガポールへ向かう機上の時間に重なってしまって絶望していたのですが、ごまPからdaisuki.netでストリーミング配信していることを教えていただき、無事シンガポールのホテルで観ることができました。ごまPありがとうございました!

シンガポールでもニューデリーでもdaisuki.netはぬるぬる観ることが出来て、日本での放映とほぼ時間差なしに観ることが出来るなんて、スゴイ時代になったなあと感慨ひとしきりです。まさにインド人もびっくりですね。


第一印象は「とっても真っ当かつ丁寧に作られているなあ」というものでした。そしてある意味とても挑戦的であると感じました。

真っ当であると感じた最大の原因は、おそらく第一話が極めて充実に基本的な『物語の構造』に則って作られているからではないかと考えます。以前のエントリーで、ジョセフ・キャンベルの『神話の構造』を引用して、アイドルマスターとは、1)分離・旅立ち(セパレーション: separation)、 2)通過儀礼・試練 (イニシエーション: initiation)、3)帰還 (リターン: return)という物語の必須要素のうち、 2)の通過儀礼・試練だけをぐるぐると繰り返す構造になっているというお話をさせていただきました。それはゲームというアイドルマスターの出自による部分が大きく、それがアニマスや劇場版の物語の構造に大きな影響を与えていたと思います。つまり、少なくとも765プロオールスターズ(AS)に関しては、アイドルマスターとは始まりらない/終わらない物語を意味し、それが特にアニマス第一話の特異な構成に大きく影響を与えていたのではないかということです。簡単に言えば、アニマスは第一話の時点で『すでに始まっていた』わけです。

ところが、今回は『アイドルになるなんて考えてもいなかった渋谷凜が、島村卯月や武内Pの影響を受けてアイドルたらんと決意し、その第一歩を踏み出す』という、極めて真っ当な『分離・旅立ち』の物語が描かれることになりました。しかも、前向きかつ現在進行形(on going)の形で。今回のお話を観た後に感じる満足感と高揚感に、この『ちゃんとした物語の始まりをみた感(卓球P風)』が与える影響は大きいのではないかと思う次第です。

もうひとつ。アネモネの花言葉がどうにも気になったので、ちょっと検索してみたところ、次のような記述に行き着きました。



花名のアネモネは、ギリシア語の「anemos(風)」に由来します(英語での別名は、Windflower)。早春の風が吹き始める頃に花を咲かせるからといわれます。ヨーロッパでは古くから美しさとはかなさの象徴とされており、花言葉も悲しげなものになっています。

アネモネ全般の花言葉は、「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」

西洋での花言葉・英語 Language of flowersは「anticipation(期待)」「forsaken(見捨てられる、見放される)」

白いアネモネ(White Anemone)の花言葉「真実」「期待」「希望」



作中で渋谷凜が語るアネモネの花言葉は『期待・希望』で、たしかに白いアネモネの花言葉に一致します。しかしながら、アネモネの花自体が美しさと同時にはかさなを象徴するものであること、その花言葉として「anticipation(期待)」とともに「forsaken(見捨てられる、見放される)」が挙げられていることには注目すべきではないかと感じました。

アネモネの花の美しさとはかなさ。

まだ見ぬ未来に思いを馳せるとき、われわれは二つの感情を抱きます。良い未来に対する期待と悪い未来に対する不安です。アイドルを目指す彼女たちにとって期待とはトップアイドルになることであり、不安とはトップアイドルを目指すも挫折、脱落し、仲間のアイドルやPに『見捨てられる』ことでしょう。

アネモネこそはまさに、そうした少女達の美しさとはかなさ、期待と不安の象徴として選ばれたのではないか?高橋龍也さん、高尾雄子さんのコンビはアイドルの美しさだけでなく、挫折や敗残といったはかなさも描くつもりではないか?

そんな良からぬ(?)妄想を抱いてしまったのでした。

なんて書いて、この後のお話が日常系になったらどうしよう........。うわぁ恥ずかしい。

というわけで、

渋谷凜のあの台詞「ふーん、アンタが私のプロデューサー?」をdaisuki.netはこう英訳していたのでした。

”So, you’re going to be my producer?”

良い訳だと思いました。

われわれが今目にしているアイドルの成長の物語は『現在進行形(on going)』のお話で、しかも始まったばかりです。制作陣の力量を考えると、どんな風に進んでいくにせよ、素敵な物語になるのは間違いないでしょう。しばらくはこの物語とともに時を経る喜びを感じていたと思います。

P.S. おなじくdaisuki.netの英訳で「お願いシンデレラ」が「Please Cinderella」だったのはちょっと違和感が感じました........。ネイティブの人もこういう風に感じるのかなあ......。

Comment

コメントの投稿

Comment
管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。